自転車専用レーンを設けるに当っては、これまでの常識を見直す必要がある。車と歩行者と自転車のより良い共存を図るにはどうするのが良いか?
自転車はこれまで交通体系をほぼ無視する形で、歩道も車道も通行可。歩道なら人と同様、どちらの方向へ走ろうと黙認されている。一方、自転車専用レーンでは進行方向は決まっている。その横の歩道なら自由自在。自転車専用レーンへの車の違法駐車への対応など疑問だらけ。
「道には車道、歩道のほかに自転車が走る空間が不可欠なのだ」というビジョンが道路管理者や警察が共有しないと話は進まない。ルールの徹底も望まれる。(日経20100515から)